当院では、春と秋に2回、血液検査キャンペーンを実施しています。
この検査は、外部の検査機関に検査を依頼しますが、この期間は安く発注ができるため、通常価格の半額程度となっていまいす。
当院では、一般的な血液検査である、
★一般検査(貧血の有無・免疫細胞の数、血の塊やすさの数)
★生化学検査(腎臓や肝臓の数値)
に加えて、
★甲状腺機能検査(FT4)
★心機能検査(Cardio proBNP)を加え、
が検査項目として加わっています。
7歳以上の子には甲状腺機能検査と心機能検査の含んだコースをお勧めしています。
この血液検査で甲状腺と心臓の機能に異常が見つかった子が多くいます。
甲状腺の異常としては、
犬:高齢→甲状腺機能低下症:寝ていることが多い、皮膚が悪い、被毛が薄いなど
猫:高齢→甲状腺機能亢進症:食欲低下、痩せてきた、毛を自分でむしるなど
が多いのが特徴です。
犬と猫では甲状腺の機能が全く逆の異常を起こすことが多いのです。
当院は、血液検査を院内検査機器で15分程度で行うことができますが、
甲状腺機能検査(FT4)と心機能検査(Cardio proBNP)は外部検査機関での検査となります。
そのため、1~2日後に検査結果が出てきます。
甲状腺機能の異常により、心臓に負担がかかることも多くあります。
そのため、放っておいていい病気ではありません。
治療は、
で維持していくことができます。
ただし、甲状腺のお病気は、体調に非常に波があります。
ずっとお薬を飲んでいても、体調がいい時もあれば悪い時もあるというのも特有の症状です。
お薬を毎日あげるのも大変な作業であり、体調に波があるのも心配が続くかと思います。
そういったときは、ご連絡いただき、飼主様と一緒に改善策を考えています。
7歳以上のお子様は、是非血液検査を半年に1回、受けていきましょう。
また、猫ちゃんは、異常に気付きにくく病気の発見が遅れることが多いので、
3~6か月に1回は、健診として動物病院への受診がお勧めです。