獣医学会参加のご報告と糖尿病治療新薬センベルゴについて
ブログ投稿が久しぶりになってしまいました。
9月中は学会のために、日曜日に休診をいただいておりました。
JBVPという動物業界の学会に行ってきました。
この学会は、ほぼ毎年参加しています。
獣医師だけで約1300人、愛玩動物看護士・動物ケアスタッフで約1000人、一般の方は約300人参加されたそうです。
獣医だけではなく、愛玩動物看護士さんや動物ケアスタッフをはじめ、一般市民の方の講座もあります。
企業ブースも充実しており、参加企業だけで約950社だそうです。
私は、朝一から、インスリン抵抗性の糖尿病の管理、昼には新しい経口の糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬(センベルゴ)の発表を聞いてきました。
今まで猫の糖尿病の治療は、注射薬がメインでしたが、今後は経口での治療薬も増え、治療の幅が広がります。
現在、当院でも体に張り付けて持続的に血糖が測定できるフリースタイルリブレを使用しております。
糖尿病になると、インスリンの単位を決定するだけで入院が数日必要でしたが、
センベルゴとフリースタイルリブレで家での治療も可能な場合があります。
センベルゴは、糖尿病の中でも、ケトアシドーシスという重篤な状態になってしまっている子には使用できません。
センベルゴは、液体薬です。高額な治療薬ではありますので、患者様の費用負担は大きそうです。
日々、新しい治療薬の誕生し、治療の幅が増えてきています。
当院では積極的に新薬を取り入れていきます。
なお、以前当院でフリースタイルリブレの治療例について掲載した際に、フリースタイルリブレのみ当院でつけてほしいという方からご連絡をいただきました。
状態や治療法によってリブレ装着が必要でない場合もありますので、当院ではリブレ装着のみは行っていません。
当院で治療を行っている糖尿病の患者様で、リブレ装着が必要な場合のみこちらからご提案させていただいております。
リブレ装着をご希望の方は、かかりつけ医にご相談いただけたらと思います。