モアフル動物病院のブログ

町田市本町田にあるモアフル動物病院のブログです。トリミング・ペットホテル受付中。話しやすい女性獣医師と女性スタッフにご相談ください。

皮膚治療としての薬浴・シャンプーの重要性

暖かい日が多くなり、春の訪れを感じます。

それと同時に鼻がムズムズ、、、花粉症の季節に突入しました。

今までポイっと捨てて1日何回も変えてしまっていたマスクも、

今年は大切に使いたいと思います。

 

当院では、トリミングに来院いただいている子のうち、

皮膚の治療としてシャンプーをする子が非常に多くいらっしゃいます。

 

当院の場合、患者数は、

 1位 アレルギー性・アトピー性皮膚炎

 2位 膿皮症

 3位 マラセチア性皮膚炎

となっています。

 

そのうち、マラセチア性皮膚炎は、非常に痒みが強く、皮膚が象の皮膚のように厚くなってしまいます。

マラセチアとは、ダルマ状のカビの一種であり、私たち人間や動物の皮膚にいつもいる常在菌の一種でもあります。

しかし、もともと皮膚が脂っぽいと、そこにマラセチアが異常に増える傾向にあります。

皮膚の痒みは、とてもつらく、一刻でも早くかゆみを取ってあげる必要があります。

そのため、当院では、皮膚の痒みが強く皮膚の感染症の場合、緊急性があると判断し、

すぐに油をとり薬用シャンプーをすることが多くあります。

 

皮膚が悪い子のシャンプーはおうちでは困難なことも多く、症状の強い場合は動物病院での薬浴・シャンプーをお勧めいたします。

 

当院では、油性・水性の油落としを用い、シャンプーも皮膚の症状に合わせて3-4回繰り返し行い、マイクロバブルバスで細かい泡で毛穴や皮膚表面のシャンプーで落とし切れなかった汚れを落とし、皮膚の状態に合わせた保湿剤や薬を塗布しています。

 

強い油落としは、目の中に入ると角膜を傷つけることが多いため、

当院では角膜を保護する薬を入れ、途中で何回も洗顔し、シャンプー後は角膜を保護する点眼薬をしてケアをしています。

 

患者様には、当院での薬浴後は、今までになく被毛がサラサラしている、シャンプーをしたらかゆみが減ったとのお声をいただいています。

 

アレルギー性・アトピー性皮膚炎、膿皮症、マラセチア性皮膚炎どれもシャンプーと内服薬を合わせた治療を行うことで、非常に高い効果があります。

症状がなくなってくると、内服薬を少なくし、シャンプーのみとすることも多くあります。

 

皮膚でお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。